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WJ系、銀魂多め。高杉と銀さんが好きな腐れ管理人がお送りするグダグダな日々。
2017/06
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普通設定か…??
いきなし重いかもしれませぬ~…
銀←高←桂
設定ですね。暗くてごめんあそばせ(ぇ
読みにくいかもしれませぬ。


       痛

 

 

 

痛みなんて、とっくの昔に消えてしまった。とっくの昔に、捨ててしまった。

人を斬ることだって今じゃ全然苦じゃない。むしろ躰が求めている。血を、紅い血を。

あの感触を。皮膚を裂き、筋肉を引きちぎり、そして、あの、骨の折れる感触を。

それを、俺は、欲している。貪欲な、貪欲な、俺の黒い獣が。

 

 

「ヅラァ、久しぶりだなァ。」

喉を鳴らしながらフラフラと、まるで、蝶のように、

優雅な着物を着流した男がやってくる。

「ヅラじゃない桂だ。……高杉か。何しに来た?」

「クククッ…久しぶりのご対面なのに、そりゃぁねぇんじゃねぇのかァ?ヅラァ。」

「お前が来ると、ろくでもないことが起こるからな。」

桂は、そっと、脇に差してある刀に手を伸ばす。

「おっとォ、俺、そんなに嫌われてんのォ?お前と殺りに来たわけじゃァねぇよ。」

だが、高杉から出ている狂気は揺ら揺らと、本人の意思に背いて増している。

「じゃぁ、ここまで何しに来たんだ?」

またもや、クックと喉を鳴らし笑う。

「…一発ぶちかましにやってきたのさ。どうだ?一緒にやるか?」

スラッとした手が刀に伸び、弄ぶかのように鞘からスラリとした刃を抜き出す。

「また、奴が暴れたいと言っているからなァ。」

ふっ、と辺りが暗くなったような気がした。

いや、この男のこの、生気のない瞳のせいか?

 

「なぁ、ヅラァ、いつまでこんなお遊びやってんだァ?」

 

早く、ぶち壊そうぜ。 、と男が呟く。

こんな天人ばかりの腐った世の中、はやく、ぶち壊そうぜ、と。

 

「血が、足りねぇんだとよ、俺の中のアイツがよォ。」

背筋に寒気が一気に駆け抜けた。危険なニオイがする。

「…!!高杉!?何をやっている!?」

剣先が、すぅっと、吸い込まれるように高杉の腕を斬っていく。

一筋の血が、派手な着物に染み込んでいく。

「痛くねぇんだよ、こんなん。」

そう言い、ペロリと舌先でその血を舐めとる。

その動作が、とても優雅で美しく、けれどどこか、儚げで―

 

 

 

 

唖然としている桂を見ているのは、愉しい。

その表情、その仕草、なにも出来ないでいる自分と、俺とを見比べて戸惑っている。

本当に、愉しくてしょうがない。
自然と口元が緩み、おもわず笑ってしまった。

 

何が可笑しい、 と先ほどの余韻を残しながら、問いかけてくる。

いや、別に、  と答えると、さらに戸惑う。可笑しくて、可笑しくてしょうがない。

 

 

本当に痛くないのか? と、

本当は痛いんじゃないのか? と、  その顔で、投げかけてくる。

 

あぁ、全く。   、と答えると、少し悲しそうな顔をした。

 

 
         ―――そんな奴が、凄く―――

 

 

血は、止まることなく流れ続けている。一滴、また一滴と、着物に染み込んでいく。

派手な色の着物の上に、ひとつずつ、華を咲かすように。

 

 

 

 

「なぁ、どうなんだぁ?こんな世界――」

 

 

躰が勝手に動いていた。己の意思に背き、獣を狩る、狩人のように。

俺は、何がやりたいんだ?そんな疑問を持ちながら―

俺は今、何をやっているんだ?そんな疑問も持ちながら―

 

 

刀と刀が交差する金属音が当たりに鳴り響く。

澄んだ音が、鳴り止まない。  キィィン、という音が耳の中で反響している。

 

「おいおい~、だから俺はお前と殺りに来た訳じゃァねぇんだぜぇ?
 …んだよこの出方はよぉ~?」

 

ギチギチと、お互いに一歩も譲らない睨み合いが続く。

 

「俺は、お前とは…手を組みたくはない…。だから…退け――。」

 

 
           ――なぜなら、俺は――

 

 

すうっと、先程までの暗さが消え、次に訪れたのは冷たい感覚だった。

凍てついた瞳に貫かれる。

心の中を全て見透かされそうで――

この世の中を全て知っているかのような、その瞳に――

 

「ヅラァ、俺は、お前ですら殺せるぜぇ?」

 

キィンッ、とまた、澄んだ音が響く。

 

 

 

「じゃぁ、高杉……お前は……銀―」

最後まで言わせぬ内に、次の一手が飛んできた。

「今わぁ、銀時のことなんか関係ねぇだろォ?」

先程よりも力が増しており、どんどん壁に近づいていく。

こんな細い体のどこにこんな力があるんだ?

こんなにも白くて細い手に、どれだけの力が秘められているんだ?

「高杉…お前……まだ……」

 

…気のせいか…?フッと瞳の色が暗くなった気がした。

やはりそうなのか?いや、でも、あれは過ぎた事なのだから…。いや…でも…

 

いっそ、このまま楽になってしまおうか…

そうすれば、こんなこと考えなくても済む…こんな気持ちにならなくても済む…

 


        ―いっそ、こいつに斬られてみるか…?―

 

 

 

「そこの怖い顔したお二人さぁん~、こんな真っ昼間から何やってんのかな~??」

「!!銀時…!!」

チッと舌打ちをして、刀を鞘に戻す高杉。先程までの狂気が嘘のように消えている。

この男の出す、この独特の雰囲気にはいつも背筋が冷たくなる。

 

――高杉も、そうなのだろうか??――

 

 

何も言わずに立ち去っていく高杉―。

その後に紅い華が、ポツポツと地面に零れていく―。

 

 

 

「…ねぇ、高杉ィ。…お前は、俺を殺せるのか?」

 

いつ頃から聞いていたのだろう。独り言のように問いかける銀時―。

 

 

だが、高杉は振り返りも、立ち止まりもせずに去っていく。

蝶のように、揺ら揺らと、揺ら揺らと―

 

              
           一つ、何かが増えた気がした

 

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