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WJ系、銀魂多め。高杉と銀さんが好きな腐れ管理人がお送りするグダグダな日々。
2024/03
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3Z設定。銀高。
興味がありましたらどぞ。
感想などありましたらお気軽にどうぞ。


屋上は気楽だ。そこだけ時間が止まっているような気がする。
運動部の声。吹奏楽の音色。
ざぁざぁ  ざぁざぁ
風が運んできてくれる。
いろんな薫りとともに

すぅっと大きく深呼吸してみると色々な薫りがする。
アスファルトが熱されていき水が蒸発する匂い。
いつもより透き通った空気の匂い。
太陽が草木を照らす匂い。

雨上がりの後は、いつも嗅げない新しい匂いが多い。


ふわり、
そんな中で、嗅ぎなれた煙草の香りがした。
少し癖のある、キツめな香り。


――またか、――

そんな事を思いながら、歩みを再開する。
段々と、その香りが強くなっていく。
白い煙がゆらゆらと流れてくる。


その元には、ベンチの上で寝転がっている銀髪の教師がいた―――


「おーう、不良少年高杉君。今頃ご出勤かい??」
もう12時だぜ?、と無邪気な笑顔を向けながら話しかけてくる。
「不良言うな、てめぇだってそうだろ??校内は禁煙じゃねぇのか??」
「コラコラ~、先生に向かってその口の利き方は無いんじゃないのぉ??」
そう言いながら銀八は、煙草の火をもみ消した。
「だいたいねぇ~、学校の一歩外で吸うのと、その一歩内で吸うのなんか変わりないでしょ~??
 先生はそんなもったいない労力を使いたくありませーん。」
膨れっ面をしながら、もう一本を取り出す。

まぁ、確かにそう思えた。一歩内も外も、大して変わりはない。
風に運ばれてしまえば、内だろうが外だろうが、変わらない。

「で、なんでここにいんの??」

いきなり話題をかえてきた。いつもそうだ。
そんなこと言われても…理由は言いたくない。
言ったら鼻で哂われるような気がしたから…。

「…や、別に…。」
「ふぅん…。」
「ぎ……先生こそ今日はなんで??」
「うーん…??なんとなく。」

さわさわと、木々が啼いている。良い日和だ―。

「ねぇ、高杉――――――。」
突風が吹いた。
木々が揺れている。木の葉が舞い、一切の音が消えたような気がした。

「え、なに?」
まだ、余韻が残っているのかガサガサと木々が揺れている。
「・・・・・・いんや、なんでもない。」
俯いた銀八の顔は、少し、綺麗だな、と思った――。

続く…
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